東青山


〇 内子の和蝋燭と燭台

2017. 3. 31 [日用品]
 

内子の和蝋燭と燭台

 この蝋燭は

 明るくて、風にも負けず、息が長い。紹介したい和蝋燭のことである。明るいのは炎が大きいから、長持ちなのは蝋が垂れないから、風にめっぽう強いのに煤は出ない。たとえば型に流し込んで作られる大量生産のロウソクとはちがって、江戸から培われた職人技一つで、一本一本丁寧にこしらえたすぐれものである。蝋は、ハゼの実を蒸した「木蝋」だ。
 竹串に、和紙とい草の髄である燈心草を巻きつけて真綿で留める。芯である。その竹串を転がして四〇度に溶かされた木蝋をなすりつけて、なすりつけて、何度も転がしながらなすりつけていけば、年輪のように身をなしていく。さらに五〇度の蝋をこんどはこすってこすってツヤを出す。それから竹串を抜く。切りそろえれば、和蝋燭が出来上がる。すべては素手の塩梅。それが灯火の源になる。
 ご用意したのは五匁、七匁、十匁の三種。それぞれおよそ一時間半、二時間、二時間半、目安の燃焼時間である。くれぐれも目のつくところで燭台に立ててお使いいただきたい。使用後は必ず火の消えていることを確認、怠ることのなきよう。

 この燭台は

 和蝋燭と同じく、愛媛県の内子という町の鍛冶屋がこしらえた。
 木蝋の肌に似合うよう、なるったけシンプルな燭台がいい。あくまで明かりを灯す火が主役、かといって無愛想なのもつまらない。
 六〇〇度の赤く火照った鉄。叩いて叩いて伸ばして伸ばして棒状にし、それをまた熱しながら成形する。鍛冶屋はもともと農耕具をこしらえていたという。その技術が和蝋燭のお膝もとで花開く。いや、花は灯火、燭台は根っこといったところか。火が、すくっと立つ、うってつけのお立ち台。ときにロウソク、となればくれぐれもお忘れのなきようご用立てを。火ばさみ共々。


 商品名  和蝋燭
 素材   ハゼの実、和紙、燈心草、真綿
 製造   大森和蝋燭屋(愛媛県喜多郡内子町)
 寸法(長)五匁 120mm
      七匁 140mm
      十匁 170mm
 価格   五匁 750円
      七匁 950円
      十匁 1,350円

 商品名  燭台と火ばさみ
 素材   鉄
 製造   自在鋼房(愛媛県喜多郡内子町)
 デザイン 児玉政輝
 寸法   燭台   高55 × 幅130 × 奥行82mm
     (蝋燭の長さで芯の太さが異なります。
      五匁用は3〜5mm、七〜十匁用は4〜6mm)
      火ばさみ 長165 × 幅20 × 奥行12mm
 価格   燭台 五匁用   3,240円
         七〜十匁用 3,348円
      火ばさみ     4,320円

和蝋燭 五匁     
和蝋燭 七匁     
和蝋燭 十匁     
燭台 五匁用     
燭台 七〜十匁用   
火ばさみ       
 

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